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銅合金系特殊小径ピンの銅合金系材料について

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株式会社愛工舎

“特殊小径ピン.COM”では、様々な材質の特殊小径ピンならびに、小径ピンの周辺部品を製作しています。
特殊小径ピンを製造する際によく使用されるのが銅合金系材料です。具体的には黄銅(真鍮)、ベリリウム銅、りん青銅などが挙げられます。もちろん、他の材質も対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

特殊小径ピンに使用される主な銅合金系材料
黄銅(真鍮)
黄銅(brass)は真鍮とも称せられ、銅を主成分とする銅-亜鉛合金及びこれに他種元素を添加した合金のことです。黄銅の歴史は古く、西暦紀元前にローマ人が銅鉱および亜鉛鉱の混合物を製錬して黄銅を作り、貨幣に用いたと伝えられています。ただし、金属銅と金属亜鉛とから溶製して黄銅を製造することは、16世紀に金属亜鉛が見出させて以後のことです。黄銅は鋳造及び塑性加工ともに容易で、機械的性質・耐食性にも優れ、青銅と比較して価格も安く、色彩もよく、きわめて広く一般に使用される合金です。

ベリリウム銅
ベリリウム銅は成型後、硬化処理を行うことによって、他の銅合金に見られない強さと硬さ、及び良好な電導度が得られるほかに、耐疲労性・耐摩耗性・耐食性にも優れているため一般のバネ材料として広く利用されています。また、温度を上げた状態においても他の材料に比べ破断応力がはるかに高く、耐食疲労に対しても非常に優れています。湿気・硫黄の雰囲気中においては相当に汚れ、変色をうけますが、機械的性質には悪影響がありません。

りん青銅
青銅は古くから利用された合金ですが、リン青銅の歴史は比較的新しく、19世紀の半ば頃から、当時の大砲の鋳造に使用されたのが最初といわれています。普通のスズ青銅は、溶解鋳造にあたってリンを脱酸剤として利用しますが、実際に合金中にリンが残留するのは極少量に留まるようにします。この際、リン添加量を少し多くし合金中に含まれるリン量が約0.05~0.5%程度になるようにすると、溶湯の湯流れがよくなると同時に、合金の強度及び靭性が増大され、耐摩耗性と耐食性が増します。このような合金をリン青銅と呼びます。

主に、半導体検査装置等の電気コネクタの接触通電部位(コンタクトプローブピン)の材料として広く用いられます。