プランジャーの先端部分において形状変更による品質向上のポイント
プランジャーの製作において、上図のような先端部分のとがりが鋭利の場合、プランジャーの加工後の洗浄や組立などの取り扱い時に、先端部分のとがりにつぶれが生じる可能性が高くなり、品質にばらつきが生じます。また、プランジャーが小さい場合は不良品を探す時間が長くなるため、月数万個などのロットが多い場合はロット全てを不良品とするため、歩留まりが悪くなります。
プランジャーの設計では、先端部分がつぶれやすいということを知った上で設計することがコストダウンのポイントとなります。部品の機構上、先端部分のとがりが鋭利である必要がない場合は、鋭角形状を一部フラット形状に変更することで、切削加工後の洗浄や組立などの取り扱い時につぶれることがなくなるため、歩留まりが向上します。さらに、プランジャーの寿命も長くなるため、トータルコストダウンにつながります。