タップ加工において形状変更によるコストダウンのポイント②
タップ加工において、上図のような穴全体にねじがあるタップ加工を行う場合、止まり穴ねじ部の下穴に余裕の深さがないため、タップの先端が穴底に接触し、穴全体にねじを切ることはできません。
タップ加工が必要な部品の設計では、市販のタップがどのような形状で、どのように加工されるのかを知っておくことがコストダウンのポイントとなります。部品の機構上、穴全体にねじ切りを行う必要がない場合は、タップの必要がない下穴が深くなるように形状の設計変更をすることでコストダウンが実現できます。下穴の余裕部分を作ることにより市販タップ(1.5ピッチ以上)が利用できるため、コストダウンにつながります。